縄文時代は世界史としては石器時代に当たるが、少なくとも数千年続いたことを考えると、非常に高度な文明ともいえる。狩猟採集を主としており、戦争の跡がほとんど見られないという。私たちの文明や日本人としての生き方を見直すヒントがあるように思う。
豊かな縄文時代
日本は面白いことに「死なない国」と言われている。それは「四季」がある(から)。
――前に紹介した「天皇の国史」(竹田恒泰・著)という本に縄文時代に早くから農耕が始まらなかったのは日本が豊かだったからだって。山と海があって、物を作らなくても困らなかったって。
すっごい豊かだったの。エデンの園。
実が成っているし。海のもの山のもの、里のものがある。
身体は自然のものを食べていたら健康になるよね。
そんなに背が高くなくていいんだ。
――農耕をする必要がなかったって。なるほどなって思った。石器も割った石器ではなくて磨いた石器が世界で一番古いものが発見されているって。今までの歴史の常識ではなく目から鱗の話だったよ。
その時代の者たちは必ず聞くんだ。「あなたは何になりたい?」って。
私はこういうものを作りたいんだけれど、私に手助けしてくれるものがありますか?
私が手助けできることありますかって?
自然にも木にも土にも何にでも。
――それだけ豊かだったから、すべてのものに神が宿るって考えが生まれたんだろうねって。
神がもともといたところに人が来て、認められた者が上陸していったんじゃないでしょうか?
――そっちが先なんだ。
そうだよ。認められなかったものはペーンってはじかれたんだ(笑)。ニコニコしながらダメ~ってはじくわけ。
それは相手にとって脅威だけど、やってる方はどかしただけって認識なの(笑)。
――戦いで亡くなったような痕跡のある骨が出てこないので、平和に縄文時代は1万年も続いてみたい。
すごい長生きでした。植物と一緒。
死ぬ時間とか、死ぬときは選べました。私を栄養にしてくださいってそこで死んだり…。
――選んでくるっていうのではなくてその場で選べるんだ。
死をね。
生きるところもここに行きたいですって選んでくるけど、死も選べた。植物と一緒くらいの。
――そろそろあの世に行こうかって(笑)。
っていうよりも、誰か栄養を必要としている人(者)はいますかって。人間も栄養としてのリサイクルだから。
日本を守る神風
――あの本(「天皇の国史」竹田恒泰・著)、とてもたくさんの遺跡のデータを載せていて、確かにすごく豊かな石器時代、縄文時代だったみたいだね。
そうすると他の人(外国も含めて)が欲しくなるよね。
――でも、日本ってすごくラッキーなことに周りが海だからね。
崖なんです。
そして昔は意思の疎通ができたから。人と、エネルギーとの。
ここでは神とか云々とは言わない「エネルギー」として。
――人と木と話ができたってことでしょ。
それでどうしたいのって話。(自然との対話で)じゃあこうするから、こうしてって話。
そして神様は(外からの侵入者に対して)「おお、来た、来た。」「フハァ~~」って神風。来られない。木の葉と一緒だから。
台風が飛んできても、パチーンと打ち返したらどうなる(笑)。
なんていったらいいのかな、イヤなものはイヤ。
――ねえねえ、それならさっきから話題になっていたんだけど、最近の台風が微妙に日本を避けてるのは、それって気象兵器かもしれないけど、日本の神様たちもバージョンアップして、「フハァ~~」?
気象兵器としたらとても弱いものだから、神様からしてみたら。
本物には勝てないんですよ。
――どっちが本物? 神様? 神様だよね。
(続く)
- 1
- 2