自分と他人の正義は違う
そして、今も、これからも、その前も、
人間は見たいものしか見ない、聞きたい事柄しか聞かない。
――それは私もそうだし(笑)。
それでいいんだよ。
ただし、プラスアルファ自分の正義と人の正義は違う。
それを知っているだけでいい。
――「正義」という言い方をしてしまうとねえ…。
一番わかりやすい言い方で言ったよ。
自分の思いと人の思いは違う、そしてそれぞれのものはそれぞれの真実だから否定も肯定もしなくていい。
「あ、そうなんだ」それでよし。
――100人が100人そうだったら幸せな世界だよね、でも自分の真実、自分の正義を押し通さないとという、力があるもの(=権力者)がそれをやっちゃってるから、今おかしくなってる。
でもそれが見え始めたから。
皆が「違う」と言っている。
――それも気づき始めましたよね。
そして、気づいても、過去では話し合いも何もできなかったことが、今は、できる。
空間が変わったからね。
――空間を超える技術ができたからねえ。
そしてこれもあり、それもあり。
自分はわからないけれど、いいんじゃないの。
否定も肯定もしないという、「場」ができている。
それはとてもすごいことだ。皆が望まないとできない。
虫の知らせ
――僕らが何かに気づいたりしたことは、「101匹目の猿」ではないけれども、まったく知らない遠距離の人が気づき始めるということはあるんですか?
もちろん。人はつながっている。切れない。
――そこは、意識とかで。私テレパシーみたいなものって絶対あると思っていて。
そう、おもしろいよね、信じてない人も、虫の知らせだと言う。
そして虫の知らせというのは往々にして、テレパシーのことだ。
――そうだよね。虫ではないよ(笑)。
気にしていたらむこうから電話がかかってきた。なぜならむこうは何となく気になった。
つながっているんじゃないかな。
――タイミングの悪い時の電話には出るなって。それって、感度の悪い人とは付き合うなって意味になるじゃないですか。
それがそうだとしたらね。
――自分にとってのタイミングの合う人と、合わない人ってことね。
そうそう。それと、焦っている人はタイミングを、ずらす。
急いでいる人と、焦っている人は、違う。
だから、逆に言うと、もう恐怖を道具に使う時代は終わったんだ。
心配を道具に使う時代は終わったんだ。
(続く)