戦争の本質ー武器の在庫処分という側面

2023年の10月末に始まったイスラエル軍によるガザ侵攻は、国際的な批判を無視して行われている。イスラエルが暴走するように映るが、即時停戦の決議案に拒否権を発動させた米国によって、戦争の継続を余儀なくさせられているのかもしれない。前線に立って命を懸けることのない支配層同士の争いで、多くの市民が犠牲となる悲劇が続く。

 

イスラエルの誤算

 

――ようやくイスラエルに対しての批判が多くなってきた。

慌て始めたの、(イスラエルは侵攻を)やらないと思ったから。

人間はその衝動を一番初めに目の前で見た場合、

その衝動が脳にインプットされ刷り込まれるから、そのまんま動くよ。

――何がインプットされるの? 怒り?

怒りではない。

憤りに近い。

そこにいなかった、何もできなかった自分も含めて。

その酷い状況を目の当たりにして…。

――それはそうだ。映像も見られないよ。

映像を見たらトラウマになる。

見せれるものでは、ない。

また、そこに居た者しか感じ得ぬものもあるから、勝手なことを言うべきではない。

 

ただし、命のやり取りをしていることは確かだ。

このようなことになるとは思わなかったんだ。

交渉事がうまくいくと思ったんだ。

――誰が?

最初に反撃をした者(イスラエル)が。

 

アメリカの裏切り

 

でももうその時ではないと悟って慌ててるんだ。

なぜならアメリカが裏切っている。 

――え、そうなんですか? 

アメリカはね、この戦争を長引かせたいの。

(※ このメッセージのニュアンスでは、イスラエルが戦争を継続せざるを得ない状況になっているようだ。)

武器商人だからね。

――武器が売れまくってますよね。

売れまくってる。

それと在庫処理。

――それじゃあ、9.11のアフガニスタンと同じじゃない。

同じ。

あれは見えなかったの。周りが。

同じことが起こってるの。

もっと悲惨だと思う。

周りが反応しなくて、全体的には隠していたってことだよね。 

――アフガンもそうですね。イラクも…。 

そして、今隠れている戦争は、ロシア。

それから中国、中東。

それは見えてないでしょ。見せたくないから。

プーチンはバ〇だから出てきているけど…。

――イスラエルはアメリカがバックアップすると思ったんですよね?

そう。でも違った。

だからあいまいな言葉をしているでしょ。

行って(バイデン大統領がネタニヤフ首相と)ハグしても実際に動かないでしょ。

やめろと言ったらやめるんですよ、ふたつとも。

アメリカがやめろって言ったらね。

――アメリカがネタニヤフに対して戦争をやめろと言ったら…。

そう、やめる。

でもその段階を過ごさせてしまった。(戦争を)やめないように。

――武器を売りたいから。

在庫処分したいから。

(続く)