転生と現世との関わりをさらに詳しくヒアリングした過去の記事。死後の世界に持ち込めるものは何か? 死生観にも繋がる極めて興味深い内容であると思う。
エネルギー(魂)が肉体を包む
――今日は「転生」、生まれ変わりの話を聞きたいのですが…。
何を聞く?
――自分も生まれ変わっているような気がするので、もちろん何も覚えてないですけれど、魂というか、肉体ではないところに何かがある、と仮定しないと、転生ってないですよね?
っていうよりも、転生するから肉体を作るんじゃないかな。
――あれ、卵が先か鶏が先か(笑)。
エネルギー体が形を作るときに細かいところから粗いところへ行くわけですよ。肉体はもともと粗いから。物質はね。
――エネルギーが肉体に入るんじゃないんですか?
肉体を包むんだ。
――へえ~~。
心臓に存在する器官
(身体を指して)この中にあるのは骨と皮と血と肉だ。
――魂って、胸の中にあるイメージだったけれど、身体を包むんだ!
包んでいるものが、(死ぬと)パチっと切れると人形がカクッとなるように。
――それが死んだ瞬間なんですか。包んでいるものが、本物というか実体というか…。
そう。それを記録するものが心臓の中の脳みそに似た器官があるんだけど、それは実際にある。
それはちゃんと知られていて、そこが記録するんだ。
(心臓のところを指して)ここが感情とか叙情とかいうものを司(つかさど)るところ。
脳みそというのは何回も言うけれど、身体を司るところ。健康、かゆい、痛い、…。
「楽しい」というのはこの心臓のところだ。
脳とこの心臓の中の機関がうまく機能している、つながっていると身体は動きやすいし、正常に認識、意識が出てくる。それがバランスだよね。
エネルギー(魂)が肉体を包む
――死んだことがわからない人が死後に「私、死んだんでしょうか?」って、例えばコップが触れないとか。
人に声をかけても、その人は体の中では認識しているかもしれないけれど、わかってもらえない。
(生きている)人間はあまりに怖いこと、ショックなことを勝手に見えなくしたり。そのために(死んだ人は)見えない、という認識になる。
――今聞きたかったのは、私が死んだとすると、今感じていること、今日はこの会をやっていて、誰が来たとか、楽しいとか、今普通に思っていることはそのまま感じていくのかな。
そう。残る。
――そうすると「魂」という言い方ではつまらないかな、エネルギー体、ずっとつながって続いているエネルギー体とすると、それは今持っている私の意識に近いのかな。
意識しか持てないし、
認識しか持てないし、
(あの世には)経験しか持っていけない。
「経験」はあの世にもっていける
「魂」のことを「エネルギー体」と呼び、とにかくこの世での「経験」が大切だと繰り返される。
――そのエネルギー体というのは今言った3つのもので構成されているんだ。
要は、何回も言うけど、(あの世へは)お金も物質は持っていけない。そして興味もなくなる。
記憶は持っていける。これが好き、嫌い、とか。なぜか? 「経験」だから。
何回も言うけど、経験が、生きているときだろうと身体が壊れてエネルギー体だけの姿になったとしても、経験が大事、経験はもっていける。
――その経験と意識と認識を持ったのが私?
それがほぼあなたなんだ。身体がないだけで。エネルギー体だろうが、身体があろうが。
――たまたま今回は今のこの体を使っているというか。
使っているという形。
なぜか、何かをやり遂げるため、何かを経験するためにはその場所のその人物たちのその体が必要だった。
―シチュエーションとして、日本のこの地でこの時間が必要だったんだ。
それは自分が選んで生まれるわけ。何の経験がしたいかだから。
―あちらで、それは贅沢だからダメとかは言われないの?
全くない。
(続く)
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