フランス人の咳
――なんか、パリの人はみんな咳をしていたって…。
(笑)
――Mさんのお兄さんとお姉さんが…。
――ヨーロッパと行ったり来たりなんですけど、ヨーロッパ、みんな咳をしていて、喘息みたいに。兄も喘息で帰国して、また行ったんですけれども…。
空気。
それから「自分たちだけは大丈夫」という得体のしれない自信。
感覚というものは身体を作るからね。
それともう一つは、食べ物。
今まであった食べ物が体に合わなくなるものもあれば、新しい食べ物が合うものもあれば。
ただし、やっぱりそこで暮らしている、認識、意識というものが変わってきている。
あとはね、あまり予防をしない。
――「予防をしない」というのは?
周りがこうやっているから、周りを見て…、これは大丈夫って。
自分の身体を見て、ではないんだ。
――日本とは逆のみんながやってるからっていうのではなくて、みんなが大丈夫だだから大丈夫って(笑)。
――日本よりずっと不衛生なんです。手も洗わないし、トイレも流さないし。ロンドンとかそうだって。3回目の人が流す、みたいな。
――え~!! それに土足だしね。
ロンドンやパリでなんでマントとか、硬いお靴が流行ったか、だよ。
(犬の糞などを)踏まないように、とか。
シャーロックホームズの時代。
――だから江戸時代はとても衛生的だったって。
とても衛生的だった。
――ベッドの横に靴を置いて寝るって。靴を履いたまま寝てたりするって。くつを1週間ぐらい脱がない人がいる。
――ええ!! それを聞いたら絶対ヨーロッパなんか行かないよ。
――日本は特別衛生的ですね。
だから「習慣」というものは怖いんだ。
思い込みと。
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今まで、昭和から平成あたりまでは大丈夫だったんだ(今後、また注意が必要になってくるという意味か?)。
(2023年5月)
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