未来、過去はなく、「今」しか存在しない

私たちは過去、今、未来という3つで時間をとらえているが、そういう捉え方しかできていないとも言える。過去を振り返っている瞬間も「今」であり、未来を考えたとしてもその瞬間は「今」であるから、今しか存在しえないとも言えるが、それもまだ限定的な考え方だろう。

 

人間の観念

 

――サンジェルマン伯爵のように、時間、空間、時空を超える人っていうのは未来から来ているということもあり得ますよね?

今、未来、過去が、人間の観念にはあるよね。

でもわれわれには、「今」しかないとしたら、

そこの重なる地点に集中すれば未来から来たように見えるかも。

――ハア…。

過去から来ているように見えるかもしれない。

でも、「今」しか存在しない。

表現と伝え方なんだよ。

知りえるということが。

――それは3000万年前だとしても、今なんですか?

今始まり、今この場にあり、もう終わっている。

――3000万年前って、まあ適当に言ったんですが…。

――理論的にはね。

――延長線上だからね。

線として見るならね。

――人間にとって、今までの感覚としたら、線だけど、違うわけですよ。三次元ではないから。重なっているとしたら、理論的には3000万年前でも、何億年前でも今に重なるってことになる。

そして、おもしろいことに過去は変わらない、選択肢によって未来は変わる。

――変わりますね。

 

1日を生き切る

 

――言ってみれば、過去も変えられるかもしれない。でも今この三次元の時に生きている私に、3000万年前は必要がないかもしれないね(笑)。

だからこそ、必要なエネルギーは今を集中して経験したときに来るから。

――「今を生き切る」といつもおっしゃってるのはそういうことですね。

100年生き切るのと、1日を生き切るのは同じこと。

―チベット密教の本で読んだのですが、本当に今、例えばこのコップを動かすこと、一つ一つに集中するってありました。

 

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A地点であなたがどう動くかによって、B地点でいろいろな物事が始まり、今あり、終わるとしたら、ありえること。

世界各国で起きていることだ。

だから想念、観念がとても重要。

自分の考えていることが。

(続く)