コロナ禍にあっても、過去でも未来でもなく「今」を生きる、「今」に生きるという強いメッセージ。そして、「自分を信じ抜く」というフレーズが繰り返される。過去に思いを馳せていてもそれは「今」であり、未来のことを考えてもそれは「今」である。実は「今」という瞬間しか存在しておらず、過去も未来も「今」に内包されているのかも知れない。
「今」に生きるには
いい? もう一度言うよ、
今に生きるにはどうするのか?
未来じゃない、
過去でもないんだ。
そこをしっかり見て。
――そういうことだね。何が言いたかったかというと、えっと、コロナが収まった後に私たちの会として、この経験を抜けた先になるか、どう変化するか。
どう変化したいか?
それともう一つは、いいかい?
今始まって、今中ごろで、今終わっているんだ。
――そうなら、もう日々、1時間1時間を…。
生き抜くんだ。
――そうしたら、コロナが終わった後に…。
もう出来上がっているんだ。
認識、意識、場所、人数、会う人も、成り成っているんだ。今を生きると。
――この前、自分の感情に従って選択をするって、人間関係も選択するって言っていたよね。それはこの前の会で私も、皆さんも身の回りで,合わない人とはますます付き合うのが無理になってますよね、という話をしていた。コロナの後、これがもっともっとハッキリしちゃったらどうなるのかなって。
楽になる。
――確かに。楽になるね(笑)。
怖れる必要はない。楽になることは一つ。その時に何の選択ができるのか、何の選択がしたいのか。または選択しないのか。
――そこは、毎日その時その時、選択していて、その到達点なんだ。まあ到達点であり、通過点でもあるけど。成り立っていくよね。
それで、自信にしてほしいんだ。自分が選択して、責任を取ることもある、ととらえる。そうすると自分自身を大事にできるでしょ。
自分自身を大事にできるということは…?
――他人も大事にできる。
自分が喜べるということは人に対しても喜びを与えられるし、一緒に喜べる。
――そういう人たちばっかりになったらいいねえ。
無理だね。
なぜかって言ったら人は合わせ鏡なんだ。逆鏡もあれば、あわせ鏡で似たようなのもあれば、すげえなあ、っていう鏡もある。
そういうものがごった煮にあるからこの世界なんだ。
――そうでなければ自分がわからないからね。
人は一人では生きていけないけど、ひとりでは生きていける。どっちもありなんだ。それに気づくかどうか。気づいたことはもうないことにはできないんだ。
――知った責任、知った責任って言ってたよねえ。
だから言ったでしょ、知るってことは大変なんだって。
未来は確定していない
――今、とにかく今だっていうことは…。
だって過去は終わったことだ。過去は道具になるけれど、元には戻らない。未来は来ちゃいない。
だからどうしたいのかの選択肢がまだあるんだ。
――今を生きるというと、例えば3年後の未来を目指して…、という考え方とは違いますか?
いや、同じ。それ(=未来)は確定するわけではない。どうなりたいかを置いておくだけなんだ。だから変わってもいいわけ。3年後にこういう風になりたい、こういう計画を立てたけど、あれ、こうなったなあ、でいいわけ。
――なるほど。
なぜなら、人間はその遊びが大好きだから。そしてそういう遊びで、ここに目に見えるかもしれないものがあると人が寄ってくる。そしてその人たちと遊べる(※引き寄せの法則のようなものか)。
何を学びたいかだ。
まず一番初めに。それにはどういう人物、どういう場所、どういう行動、する、しない。だから選択をよく見なさい。嘘をつくもの(=誘惑、偽善)は天使の顔をしてやってくるよ。
――(笑)。
自分を信じ抜く
だから私に対しても初めに言ったはずだよ。
(話していることは)6割だよ,7割だよ、自分で判断しなさい。
100%信じることなんか、人同士できないんだから。
それが一番「自分を信じ抜く」ということになる。それが一番大事。
――そうか、人の何かを信じ抜くのではなくて。
自分の中のものを信じ抜いて、それが投影したときに、これは納得いくなというところで、自分自身で選んだ、この選択肢を信じていけばいい。他人ではなくて。
そうしたときに、そこで苦い経験をしたとしても、これは何を見せてくれてたんだろう、と思って、またプラスになるでしょ。
そうするとそこにおいて初めて「災い転じて福となす」が来るわけだ。
無駄なことは何一つない。そして偶然など起こらない。不可思議なことはこの世の中には、無い。
――え、いっぱいあるんだけど(笑)。
それは自分が何を不可思議だと思うかだよ。
(2020年12月)
★これまでの700件以上の投稿記事から、テーマごとにまとめたページを作りました。随時、追加予定です。
これまでの「われわれさん」へのこれまでの膨大な量のインタビューの中では、同じテーマで質問することもあるので、メッセージを横断して特集していきたい。同じ内容でも表現の仕方が違うため、一つのテーマへの理解を深めるきっかけとなり、サイトの[…]
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