「竹内文書(たけのうちもんじょ)」という壮大な古代史をつづった「偽書」とされる文書がある。古文書で偽書とそうではないものとの区別がそもそも疑わしく、何者かにとって都合の悪い内容が書かれていることは確かだろう。今回は竹内文書に関する話題である。
口伝の竹内文書
――先月の最後は「大きな変革が来る」という話で、縄文時代回帰とか、天皇の復権とかの話題でしたね。今日何となく本棚のホコリを拭いたら、そこからドサっと「竹内文書」の本が3冊も出てきたの。
――私も2週間ぐらい前に竹内文書の本を出してもう一回読もうと思ったの。
――え~? 私、昨日、御皇城山(おみじんやま 竹内文書が伝わった神社のある山)に行きました。
――みんなどうしたの~?
こわ~しかも竹内文書。
――読んだことないので1冊貸してくださいよ。
竹内文書はもともと口伝だからね。
――何千年も前に天皇が世界を治めていて、天の鳥船で世界を見て回っていた、とか書いてあるよね。だから全部が全部本当ではないだろうけど、なんとなくそうだったかもみたいなことが書いてあると思う。
比喩もあるからね。
音霊(おとたま)ってあるんだけど、神社で神様を降す時の警蹕(けいひつ)はこの竹内文書の伝統。
昔は石とか岩、木、洞穴とかに神様が降りるところとされていて、その石に共鳴をさせる音。
「おぉ~」とか。
共鳴と音霊はすごく大事。儀式で使ってた。
――神社のお祭りの初めに神様をおろす時と終わると神様をお返しするときに「おぉ~~」って声を出すの。
二人で出して倍音にするとかね。
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