田んぼの神様、畑の神様、山の神様

毎年2月17日は豊作を願う「祈年祭」という祭祀がある。古来から田んぼには五穀豊穣の祈りを捧げてきたが、飽食の時代となり、年間約600万トンもの食べられる食品を廃棄しているというデータもある。このことは常に忘れずに考えておきたい。

 

田んぼの神様

 

田んぼの神様は田の豊作とか、病気が起こらないようにとか、お狐さんもいるけど、

田んぼの大神様もいるんだよ。

――神主さんを呼んでお祭りをするの?

最初は神主さんが掛け軸とかを祈念して、それを村のリーダーの家を回して祀る、昔の虫追いとかがある場所はそういう風習があるかな。

虫追いは田んぼに虫が出ないようにとかね。

――そうね、害虫が怖かったのね、農薬がなかったから。

そうそう、田んぼの神様はお狐様も加わっているけど昔の、古来の、田んぼの大神様、畑の大神様もいる。

――八百万の神様だからたくさんいるのね。

 

神様だけの田んぼ

 

神様だけの田んぼっていうのもあって、神様のために刈り取って神様に奉納するためだけの田んぼもある。

そこは虫も寄らないし、良い実が生るんだけど、そこは人が食べるために使っちゃダメなの。

そうすると忌み地っていって祟られる。

昔は田んぼの畔を崩して、そういう神様の田んぼ、忌地の田んぼを広げようとして自分の田んぼにしたりするとか、神様の田んぼや忌み地を触って祟られたって話がある。

その田んぼの畔を直して元通りにすると青々と実ってくる。

――昔は貧しかったから少しでも多く収穫したかったのよね。

ただ、そこ(神様のためだけの田)の田んぼの神様の取り分をちゃんと奉納すると、他の田んぼも青々として虫が来ない。

なぜかわからない。

そして昔からおバカがいて祟られたりね(笑)。

昔から、一方では豊年を祝うすごく良い神様、一方では祟り神だったりする。同じことなんだよね。

田んぼの神様って山の神様と繋がっていて兼業していることがあるんだよ。

 

山の神

 

――奥さんのことを「山の神」って言うわよね(笑)。

山の神様、大山祇(オオヤマツミ)の大神様は男神、お父さんなんだけど、山神の娘、山娘、とかがいて姫神さんなんだ。

――大山祇の神様の娘はコノハナサクヤヒメ、イワナガヒメだ。

それだけではないよ。その他にもいるよ。

小川が湧きました、それがそこで新しい娘が生まれましたっていうんだ。

なんで奥さんを「山の神」っていうか、恐ろしいっていう意味で(笑)。

山の中に入って、そこにいるはずのない13、4、5(才)の娘に会った場合は気を付けないと、山姫、山神の娘かもしれないから、追っかけて行ってはダメなの。山神さまが怒るから。

――うちの娘に手を出すなっていうこと?

そうではなくて、お前、人間が忌(い)み地に入ったなって。

――忌み地ねえ、あるんだ。

あるよ~、入ってみな、一発でやられるから。

――どこだかわからないでしょ?

ちゃんと注連縄(しめなわ)があったり、神社でもここからは絶対に入らないでという結界があったり…。

こことそこを分ける。入れないというのと、出さないというのとある。

でもおバカちゃんが入るんだよね、その場ですっころがされるから。取られるから。

(2020年2月)

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