大人になれば子どもの時より時間の経過は早く感じるだろうが、そのことを差し引いても時間の流れは加速してるように感じる。ただそれも個々人の「観念」だという。
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一人一人時間の観念は違う
――この時間の加速は、前々から聞いていたけれど、異常に速いですね。
――また、速くなったみたい。
そうだね、そして自覚すればするほど、速いよ。
――どこまで速くなるのかって思うほどです。
どこまでもいくんじゃないかな?
ただ、自覚してない人にとっては長いんだ。
それは一人一人の時間の流れ、時間の部分の観念、感覚はもう違うんだ。
例えば、Aさんは8時間で生きている、Bさんはその半分で生きている。
そういう時間は本当にそこに存在する。
時間というのは個々の観念でしかないから。
――それってズレはないんですか?
ない。
なぜかといったら、個々の、自分自身の時間だから。
この人と、こっちの人とは違うから。時間の流れが。
一緒にいたとしても。
――それぞれの宇宙だからってことね。Aさんから見たBさんだから。Aさんの時間で見ている。
だから、私が、チャカチャカしているようにみえたり、ゆっくり見えたり、というのも、
その人から見た時間の観念の流れだから。
――宇宙の中心がAさん。宇宙の中心がBさん。そういうふうに存在はしているけれど、たぶん動きが違う。
(続く)
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