――(建築に関わる立場から)林業を何とかしたいと思っているんですけど…。
林業も中が変わったり、若い人たちの体験も少しづつ増えているところもあるけれど、まだまだ。それは政治の部分もあるし、お金の部分もある。
山が荒れやすくなっていて、土が流れてしまうのをどうしたらいいかとか。生半可なものではないが、生半可に考えてしまう若者もいるんだ。
だから林業を学ぶ学校、教育ももっとどんどん変えていってほしい。それと炭を焼く人たちも減っているからなんとかしたいね。
――いろんな動きをしている人もいるんだけれど、行き渡っていない。
一つの方向の動きばかりになっている。今はネットもAIとかも使えるので、いろんな方向の方とくっつくのがとても重要。情報を媒介してくれる人を増やしたほうがいいと思う。今会社を作っていく人たちの中でそこに目を向けている人もいる。
林業プラスα(アルファ)、山が水を作ることもある。そういうところにも着目している学生たちもいるから。いかに結び付けていくかが大事。
――私のする(できる)ことは微々たるものだけど…。
いやいや、あのね、みんなそうなの。小さいものが積もっていって、でっかいものになる。
――やらなければゼロだから。
そう、砂の一粒と一緒だ。
――できることから声をあげてね。
山の事や、水源の整備など、やっている人は案外知られていない。スポット(ライト)を当てるということ。伝えるということは重要。
そして案外若者には早く伝わり、動きだしている。もっと早く知っていればと思っている。
動ける人が動けばいい。動けない人は情報をつなげること。
それでもやっている、という自信をもってほしい。それを伝えてほしい。やらされているのではなく、自分で選択してやっている、と。発信もできているんだと。これしかできないではなくて。そうするともっと回ると思う。それはとても重要。
(続く)
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