嵌められた大谷
大谷は嵌(は)められただけだ。
だって、大谷と一緒にいるのを(=人物を)まず嵌めるんだ、最初は。
みんなそうだよ、大谷だけではなくて。
要は、他の球団を勝たせたい誰かが、動くわけ、まずは。
――そういうことなの? じゃあ、行かなかったヤンキース(ドジャース以外の大谷を獲得できなかった球団)が怒ったのかな。
かもしれない。
送金された側の人たち(=賭博の胴元)が嵌(は)めたのは確かだからね。
最初は勝たせておくの。
――嵌めるっていうのは、あとで泥沼にするために勝たせるわけだ。
それで今回が最後だからって大きい(金額)のを賭けさせて…。
お金は後払いにするんだ。
逆に言うと、大谷自身は知らなくて、なんで? って。
賭けだとかは知らなくて、借金云々ってだけ。
彼(水原通訳)が現金とか出し入れしていたから。
――え、してたの?
例えば、ご飯食べた時にこれで、って(カードなどを)預けたりね。
――それで6億なの?
疑惑の代理人
それで、こっちで味方のフリして、動き方が変じゃない。
――え、味方のフリしてって、通訳だけではなくて…?
通訳に近づくなら、誰かが近づけさせなきゃねえ。
――じゃあ、代理人とか、弁護士とか…。
代理人? かなあ。
くさいかな。
――あの、バレロ(ネズ・バレロ)っていう代理人が怪しいんだ!
彼はそれだけではなくて、いろんなものが、思惑が、あるでしょうから。
こっちはお金を取れればいいんだし、じゃあ、あれを落とす、どうしたらいい?
借金が一番いいじゃない。
向こうは賭け事、日本と違うから。
――ええ~! あのバレロっていう代理人も…。
グル、グル。
――じゃあ、誰を信用したらいいかわからなくなっちゃう…。
信用(に基づくお付き合い)ではなくて、あくまでも「仕事」だから。
大谷は野球が仕事、彼はそれをやっていった方がいい。
奥さん、強いから大丈夫。
――そうなの!?
奥さん頭いい。
そして負けん気が強い。
まあ、頭のあるなしではなくて、このヤロー! って思えば強いじゃない(笑)。
案外根性もあるから。
(続く)