シャーマンのいなくなった島
――ハ○イの火事の話から。
あれは人災だよね。緑が戻らないと思うんだ。
――どういう風に人災?
ひとつは、電線(※こちらは詳細は不明)。
ハ○イって神島だったはずなんだよね。とくにあそこは。
商業、営業…。本当のシャーマンというのは二人ぐらいしかいなくなっちゃった。
お金ではなくて、自分の力量によって昔は弟子を取ったり、いろんな悩み事を聞いたり、自然に入って、草花と話をしたり。
自然に入っていた、という場所が、立ち入り禁止だったり、入れなかったり、もう動植物を採ってはいけません、になったり…。
――聖地みたいなところがあったんですね。
そう。感謝が無くなった。
あれは対岸の火事ではなくて、感謝を無くしたら、それぞれに国がああなるよって部分も出てるんじゃないかな。
火で滅ぼされる、浄化される。
あの時、あの場所に、なぜきたか?
ず~~と昔、何十年も前になるけど、ハ〇イにだけは住まない方がいい、と言った気がするんだよ。
誰かに聞かれたときに。
移住するなら、ハ○イと、もうひとつど、ちらがいいですかと聞かれて、ハワイはやめておきなって。
なぜかはわからなかった。これかもしれないし、違うかもしれない…。
――ハ○イってちゃんと神様がいらっしゃるの? もともとはいらした?
いるよ。今もいるんだけど、神様と通じる人が少なくなった。
対岸の火事ではない
――それって、対岸の火事ではなくて、明日は我が身っていうか、日本も。
だから対岸の火事ではない。日本だけではなくて…。
――沖縄も島ごとに神様がいらっしゃる?
シャーマンもそうだし、沖縄はユタ、ノロ。
沖縄はまだちゃんとそういう部分は残っているけど、それをできる人間が少なくなった。
やっている人たちはいるよ。
――後継ぎがいないって。ノロとか。
後継ぎとか、なんとか、と人はなぜ線を引くのか?
線でなくて、男女ではなくて。
役割として、女でしかできない役割、男でしかできない役割、という認識のもと、誰の血を継いでいるか、ではなくて、その土地の霊性、霊線を視るか、視えるか、つながっているか、を見たほうがいい気がする。
外だろうと、中だろうと。
――外から来たものだろうと、中の者だろうと。
だいたいが、今の日本人と言われるものも、外津神だったからね。
――外から来た神ってこと?
流れ着いたから。
――もともといた人たちも、いたよね。
を、滅ぼした者たちだよ。
――なるほど。残っている人たちがいるといいね。
いるさ。ただそこの部分では、今一度対岸の火事ではなくて、思い出す、ことは願っている者たちがいると思うよ。
それは日本だけではなくて。
――象徴的なことが立て続けにありすぎるよね。
立て続けにないと気づかないのはだれ?
――そういうことね。ちょっとありすぎるよね。
その土地その土地の自分たちの事柄としてみないといけないから。
(2023年8月)
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