陰謀論についての考察ー意外と役に立っている陰謀論

陰謀論の魅力!?

 

私は個人的に陰謀論が好きである。陰謀論と言ってもフリーメーソンやイルミナティなどの超国家組織の存在を明かしたものから、ある事件の裏で企んだ暗躍組織、人工地震、気象操作、はたまた宇宙人の関与といったものまである。そのすべてを信じるわけではないが、小説の謎説きのようで、それ自体に面白さがある。

Wikipediaで陰謀論について詳述されているように、もともとはケネディ大統領の暗殺(1963年)あたりから一般的に使われるようになったという。ここ数年では、新型コロナウイルスが人工的な生物兵器であるとか、人口削減のためだといったもので陰謀論が登場した。近年の戦争やテロも、陰謀論的に言えば、CIAや誘導された集団によって意図的に引き起こされている、とも言われている。

いずれにしても大手の新聞やテレビではあまり取り上げられないので、報道されているものこそが真実だと疑わない層の人々とは平行線である。ただ、ネット社会が成熟するにつれ、もはや大手の報道が真実ばかりではないことが、露呈してきている。

2021年の米大統領選挙では、バイデン大統領が当選したが、敗北したトランプ元大統領が「票を操作した不正選挙だ」としきりに主張していた。一連の報道では「トランプ元大統領が根拠のない陰謀論を展開」と表現されており、非常に驚いた覚えがある。記者にとって、元大統領の発言が「根拠がなく」そして「陰謀論」だと結論付ける根拠がどこにあるのだろう。トランプ支持者でなくとも、これは確実に言論にバイアスがかけられているのだろうと想像した。

偏向報道を行うということは、誰かにとって都合の悪いことがあるというメッセージだとも捉えられる。

 

嘘つき者の代名詞

 

「陰謀論」なる表現は、使い勝手が良い。

陰謀論というレッテルを一度貼ってしまえば、そんなものはデマで信用するな、というニュアンスを多分に含めることができる。好例が「ワクチンデマ」である。ワクチンが体に有害であるという論は科学的根拠のないデマ、陰謀論だと言われてきた。打たない人は陰謀論を信じる者で、新興宗教団体にでも入信したかのような扱いでもあった。

下記のような記事(「コロナ陰謀論を信じた母親は「別人になってしまった」…絶縁状態の苦悩を漫画化」)もよく目にしたものである。

 

読売新聞オンライン

【読売新聞】 「ワクチンは人口削減が目的だ」。コロナ禍では、そんな言説がSNS上で広がり、多くの家族の間に亀裂を生んだ。…

 

ところが冷静にみると(というより陰謀論者の視点からすると)、陰謀論なるレッテルが積極的に貼られるということは、隠したいことがあるというメッセージでもある。

先述のWikipediaにも「「陰謀論」とはCIAが真実情報を隠すために戦略的に用いられるようになった言葉」(2023年3月時点)とも書いてあり、「われわれさん」のメッセージでもハッキリと「陰謀論で括っていたのは陰謀を企てていた者たち(下記リンク「米植民地と陰謀論」)」と2021年7月に述べている。私はそのカラクリがわかったようで、合点がいったのである。

 

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どんでん返しの可能性

 

ある日突然、陰謀論が「正論」か真実にひっくり返る日もあるだろう。

コロナ騒動が落ち着いてきた2023年になって、陰謀論として一蹴されていたウイルス人工説、研究所流出説と、ワクチンの有害事象がにわかに浮上してきたのである。

私自身は、新型コロナウイルスや変異株が人工的で、ワクチンも有害であるという「陰謀論」を信じてしまった人物の一人らしい。ワクチン接種を拒んでいると仕事の同僚に言ったところ、「あなたは陰謀論者だからね」と言われたこともある。そんな逆風の中でも「われわれさん」からのメッセージでは「ワクチンは打つな」で一貫していたことも支えになっていた。

 

地球民のお話会

新型コロナワクチンの接種については賛否両論あり、自己判断であるが、接種を促進するためのマスコミの過剰なまでの圧力は明らか…

 

そうこうするうちに、ウイルスの人工説やワクチン接種後の死亡者やワクチン後遺症、超過死亡数の激増という問題が明るみになるにしたがって、この陰謀論が計らずも役に立ってしまったことを実感するようになっている。

もちろん陰謀論には有象無象の情報が混ざっているので、そうした情報の取捨選択の訓練にもなっていたのだろう。

 

柔軟でいる訓練

 

今、私たちは未曽有の激動の時代の真っただ中にいる。ワクチンのように陰謀論だと片付けられていたようなことが、明るみに出るようなこともまだまだあるだろう。

陰謀を否定する人々は、正常化バイアスに似て「そんなことは常識的にあるはずがない」という思考に陥っている。例えば今の戦争が、宇宙人が裏にいると誰かが主張しても、それこそ陰謀論だと一笑に付される。しかし、もしかしたら世界情勢を理解することに役立つかもしれないのである。

この20年ほど陰謀論に触れてきたが、当初ただのSF小説で読んでいた陰謀論が現実のものとして起こり、冗談や好奇心ではすまないという危機感も出てきた。そうした意味で、陰謀論とは「こんなこともひょっとしたらあるかもしれない」という頭や心の柔軟性の訓練にも大いに役立っているのである。

(2023年3月13日)

 

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