制約の中にもある選択肢
（心が柔軟である人は）柔軟であって、それもありこれもありだね、くっつけたら面白いねっていう発想ができる。
そして、楽しんでいる。
仕事は楽しまないもの、という感覚はない、自分で決められるんだよって。
同じ24時間の中で、切り替えていくと楽になるよってことなんだ。
――自分で「選択」っていうテーマですが、日本に生まれているからほとんど何でも選択できるじゃないですか。でも北朝鮮に生まれてたら…。
でもその中ですら…。
――そうか！ その制約中ですら選択肢はある。
その制約は「そこ」にある。
そこでしか生まれて生きていなければ、
それは真実です。
――逆なんですよね。生活環境がどうかとか、その辛さはちがうかもしれないけれど、北朝鮮に生まれていたら選択肢は少ないじゃないですか。でも日本に生まれてこんなに自由に選択肢がいっぱいあって、その中であなたは何を選ぶのって言われるのもきつい。
消えた美しい言葉
それと同時に飽和状態であり、
大人も、小さき人たちも、
「つまらない」という言葉を使う。
――子供の満足度、幸福度が低いっていうじゃない、日本って…。
何でもあると思い込まされているから。
何でも、（では）ないんだけどね。
この日本という国はほぼほぼ、輸入に頼っているからね。今は。
過去は確かに農業は自国でやっていたけれど。
だけど、今は大人がそうなんだから、子供はそれを見て、やっぱりそこの世界で生きているんだからね。
そこの言葉はどう考えるのかテーマなんじゃないかな？
――ありがたみはなくなっていますからね。
「おかげさま」という言葉が消えた。
――消えましたねえ。
でも大人も当たり前すぎて教えてないよね。
その言葉を。
美しい言葉を。
時間も、場所も、お金もかからない。
美しい言葉を伝えるということは。
そしてそれすらも選択の材料になりえるんだよ、ということ。
――言っていることは全部、ず～っと一緒だ。
そう。
（2023年5月）
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