トランプ大統領就任に際して

このやりとりは、トランプが大統領選に勝利した直後に行われたものであり、いったいこれから世界情勢はどうなっていくのかという不安もあった。(2016年11月)

――11月9日(2016年)にトランプ氏が大統領選に勝利した。トランプ氏が次期大統領に決まったことの影響は?

日本にとってはちょっと厳しい現実を突き付けられることになるだろうけれど、日本人が、(日本人の)ある一部の人たちが求めていた現実になるだろうね。

――ある一部って、私とは違うよね。

うん、でも、沖縄の人の中でも…。

―え、そこへやっぱり来るのか。

ん~~。まあ、私は半分動かないと思う、また違う形になると思うけれども、そこがクローズアップされることは悪いことではないと思う。沖縄だけではなくて他のところもあるわけだから。

――基地の話?

基地もそう。米兵もそうだし、アメリカ人という観念もそう。

――それがどうなるの?

観念が変わるってことだよ。日本人とアメリカ人の。アメリカ人の観念は変わらなかったんだよ、今までは。

――日本人がアメリカ軍に対しての思いがある。私たち(※私たち=中国の脅威があるので沖縄の米軍は必要だと思っている)と沖縄の目立っている人たちとは(考え方が)違うでしょ。どっちが目覚めるか?

目覚めるというか、気づいていたことをさらに「ほら」って見せられるっていう方が近いかな。促しではないけれど。

――非常にまどろっこしい言い方をしているけれど、ずばり、中国が仕掛けてくるの?

いいや、まだだ。ただし選択によって変わることを忘れてはいけない。そういう芽もあるし、それを回避する芽もある。よく見てよく聞いて、自分の足で調べ、他者が違うことを思っているとしても、それはあなたの感覚・考えね、私の考えはこうよ、っていう芯を持つ。ひとりひとりが。その種は芽吹いているんだから、それを見せられるってことだね。

で、アメリカ人だけでなくアメリカにいるいろいろな人種の人たちも、見せられるということ。アメリカにいる中国人もそう、日本人もそう。また日本にいるアメリカ人も違う目で見せられるよね。

――あの、そういう抽象的な言い方をされるとね…。当て物(=未来はこうなるとかを予言すること)は聞いてはダメよといっているのに聞きたくなるよね。

まだ定まっていないけどね。

――さっきトランプさんの話をしていて、もう隠しきれない、臨界点を越したからこういう状況なんだって話をしていたんだ。

隠したいものがあって、それが限界ギリギリで出るか出ないかのところで「出ない」という選択がされたことは確かだ。

――トランプさんが決まったことで? 何が隠されたんだ? 今まで後ろで動いているものたちなのか。

それが隠したいものだよ。

――なんだ、何だろう?

クリントンの夫が当選した時代から、今の当選しなかったクリントン夫人のところをよく調べてみればわかるよ。

――そういわれても、誰も調べないよ(笑)

だからわからないんだよ。この違いだ。ニュース、マスメディアに惑わされないことだ。

――(クリントンは)夫の方の大統領は人気があった。

その人気は本物だったのかだ。

――ヒラリーは相当酷い黒い噂があるね。まわりでだいぶ不審な死があるらしい。

そう、あるんだ。まだ捜査は続いているよ。

――まあトランプさんだっていろいろやっていると思うけれど、経営者として滅茶苦茶をやっているのと、国家を動かす者としてやっているのでは、違うっていうか。まあどっちもいけないんだけれど。

どっちもいけないのだけれど、一つ言えるのは滅茶苦茶が大統領になってもできると思い込んでやろうとしているのがトランプ氏だ。そしてそれに便乗しようとしている者がいるということだ。

――いろんな思惑の人が山のように便乗しようとしているだろうね。

そんな小さいものじゃないけどね。日本にとっては厳しい現実をちゃんと見なさいよってなる。「促し」ではなく、見ようねって、見るの見ないのっていう選択だろうね。