善徳貯金、寿命にまつわる話ー自分のことは騙せない

命の貯金と負債

 

面白いことに人間は(決まっているはずの寿命の)「よか」というものを持てるんだ。

――よく言ってたよね、余り、余裕、バッファーみたいなもの。

本当に心の底から、人の為とか自分のためにとか思わないで、人の為に動いたとき、貯金がたまる。

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――たまたま生き残れちゃうとか。

それもあるし、子孫に回すこともできる。

――「貯金」というとわかりやすいかも。

貯金だから使えば減るし。悪いことをしたら貯金(という名の負債)がたまる。これは「負債」という。

負債がマックスになると、引きずられるからね。

――貸借対照表だ(笑)。

――そういうのって騙せず、なんていうのか…。

自分で自分を騙せるかい? 管理しているのは自分だよ。

――神様ではなくて。

神様は、こんなに溜まってるの? 使う? どうするの~? っていうだけ。窓口なだけであって。

――自分の本質は自分と一緒にあるわけだから、自分の本心の奥底まで見ているから。厳しいね。

だから、良心というけれど、良い心かどうかはわからない。自分の純粋、生粋のエネルギーがそこにある。誰にも侵せないし。

――そうしたら、自分自身でもごまかせない。

ごまかせた人を見たことがない。

思い込みという手法を使って、思い込む人は見たことがある(笑)。

そう言う人を見ると、ぶっ壊したくなる(笑)。 

――時々世の中に、根っからの悪人の人っているじゃないですか。

いないね。感覚とか、見る目線、聞く目線が違うだけ。

多分Lさんが理解できないでこの人悪人だって思ってしまうだけ。それも自分の目線だからね。

――私が思っているだけで、本人は自分のことをごまかしてないんだ。

むしろ、たぶん、他者よりはごまかしてないと思う。

――じゃあ、いい人はみんなごまかしてるみたいじゃないの。

人に気を遣えばね。自覚していればいいけどね。

 

自分と他人の正義は違う

 

だから、自分がこう思うからと言って、(相手が)悪人であるかはわからない。

自分から見たら悪人かもしれない。でも、向こうから見たら、自分が悪人かもしれない。

向こうの感覚で言えば。

それが大きくなったものが、戦争だったり、戦だったりするわけだ。

――お互いが正義だと思ってる。

そう、でも正義なんてないし。屁理屈があるだけだ。

――イスラエルなんてわかりやすいですよね、本当に自分たちは正義だと思って…。

2つ思っておいてほしいのは、自分の正義は他者の正義と違うということ。

これはとても重要。今後、重要。

自分には嘘はつけないということ。

この2つ。

 

だからボロが出てきているでしょ。

テレビの放映の仕方、映画の宣伝の仕方、あれもCMと一緒だからね。

仮想現実みたいなものでしょ。

でもその、ドラマの中であろうと、映画の中であろうと、そこで生きている人物はいるでしょ。あんなようなものだよ。

映画を観ているのがわれわれかもしれない。

ただ、映画と違うのは、ちょっとこっちのほうがいいんじゃな~い? って言えること。

人間っていうのは面白いんだ、なんか直感を与えて、こっちと思ったんだけど、(別の)こっちにしようかなとか。

 

「外計」を利用する

 

だから、「外計」がとても重要になる。間違ってないよってなったら、全部(信号が)青になるし。戻れ~ってなったら、全部赤になるし(笑)。わかりやすいから。 

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――この間、高速のSAで混んでてやっと席に座れたら、周りで子供が泣く,泣く(笑)。

それはここはダメだよってこと。(周りで)子供たちがケラケラ笑っていたら、GO!

それを素直に自分の糧として、楽しくクイズのように見つけ出しながらやっていけばとても楽になる。

――何かをやっていた時にできなくて、でもそれは残念、ではなくて、やらなくてよかったってこと。

そう。 

――そういう考え方を一番初めに教えてもらったから、非常に楽だよね。

――無理して抵抗しなくていいから。

あのね、抵抗すると必ず自分の大事なところ、大事なもの、自分自身に負荷がかかるから。

例えば、高熱が出た、でも今日はとっても大事な日なのに。(例えば乗り物なら)乗らなかったらよかった、ってことがあると思う。

――日航機に乗らなかった人とか…。

その人にとっては当日そんな目にあうわけだから、すごく自分は不幸だと思うけど、テレビを見て、事故を知った時に、え!ってなるでしょ。

その瞬間目線が変わるよね。

(乗り物に乗り損なった、というネガティブな目線から)助かったっていう目線になるはず。運がよかったってなる。

人間とは勝手だよね。

――それもさっき言っていた選択。もしこうしてたらって。

そういうこと。あのね、どっちをとっても、どっちに転んでも大丈夫だから。

――そういう選択をしたわけですからね。

死ぬときゃ死ぬし、死なない時は死なないの。

いくらガザにいても、目の前にミサイルが飛んできても、死なないヤツは絶対に死なない。

――タイタニックもそう。そういう事故でもね。インドで飛行機が離陸してすぐに落ちて、一人だけ助かったってあったよね。

――「業」っていうのはあくまでも個人のものなの? それとも先祖がいいことしたから自分はよかったとか?

人間が決めたもの。個人ではない。それに名前をつけた。名前をつけると「しばり」になるんだ。

――自分が何かした場合必ずカルマ、代償を払うという…。

自分自身は。子孫は関係ない。

――子孫は関係ないんだ、自分の行いなんだ。

(2025年8月)

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