文字の前に「音」ありき
――(「認識」についての話から)漢字を書いているときに、この漢字ってこの形かな?ってとらえ直しているときがある。こんな形なんだって。
何でその漢字が生まれたかだ。
漢字って恐ろしいものから生まれてたり、薬系からうまれてたり、人の営みから生まれていたり。
その時その感性でそれがどうやって皆に刷り込まれていったか。
皆がそれをどうやって認識をしたのか、認識を指せるツールがあったんだ。
宣伝のとてもうまい(笑)。
――でも見事にその実態とマッチしていますよね。漢字は。
漢字、かたかな、ひらがな。
それを、「平仮名」ってなんで認識するの?
「かたかな」ってなんで認識するの?
って。
――学校だよね。
そう、学校というツールなんだよね。現場というツール。
――それって本当にツールなのかな? 使っただけなのかな?
便利だと思わせる出来事が起こるわけだ。
――そういう風に言ってしまうと、人類が発生して進化して言葉にたどりつき。文字にたどり着くってすごく先。
原初は音だからね。
――音楽は大事ってこの前言ってましたよね。
とても大事。
月の満ち欠けでエネルギーが震えるのはバイオリズムという形で見えるけど。
音も、倍音、とても深く震えるから。
とても大事。
あのね、屁理屈をずっとのべるよりいいよ。ハミングをす~っと一節したほうが、わかりやすいと思うよ。
――音楽をやる人の音を聞くと、その人がなんとなくわかるというのがある。だからその人の歌が好きだとか、嫌いだとか…。
どこまで自分たちが成長しながら、今に自分に聞きやすい音、という形でしょ。
基本は聞く方の基本だから。
どうであれ、すごく、音しかわかないんだけど、すごく耳に残る音ってあるじゃない。
――古代文明、とっくに滅んでしまったような文明は文字があったんですか。音だけでやり取りしていたんですか。
――文字はかなり先じゃないかな?
とても難しいね。文字というのは、文字と認識して文字になるんだよ。
例えば、ぐにゃぐにゃしているだけの形を文字ですと言ったら文字になる。
――絵が文字かもしれないし。一番初めの文字は絵みたいだった。
一番初めは観念で、音が流れてきて、こんな感じと書いたものだったり…。
伝えること
――言語が出てくるってすごいこと。
だって、「言葉」って一番原始的だからね。「伝える」ということが。
――そうなると、どういうふうに人類が作り出したのかってところまで行っちゃうよ。
なぜなら「伝える」ということは、その人の経験を含めたその人個人が出る。伝え方って。
――それってホントに個人が出るよね。
本人は伝えたつもりでも、伝わっていなかったり、逆にくどくなりすぎていたり。
それはその人の経験で伝えるからでしょ。
――夫婦の会話も会話にならない、何言ってるかわからない(笑)。それってそうです。自分の経験を伝えても、相手にその経験がないと伝わらない。
自分はその経験の中で育っているから、相手にもあると思い込む。
だから相手と自分は違うんだって。正義だって(同じこと)。
――正義だけではなくていろんなもの、事についてね。
感性、観念。
ずっと愚痴ばっかり言っている人に、でもそこを見て、そこを探りながらいるのは、自分だよねって、とどめを刺すと、ピタッと止まる。
その人にはそのツールしかないから。
どうしたいの? って。どうもしたくないの、言いたいだけ。
(人によって)正義が違うということがわかれば、ああそうなんだって納得ができるじゃない。
そうするとよい距離感が保てるから、相手を知りたいなとそこで思えるか思えないかだけであって、争いは起きない。伝えるだけ。
――この間から、私はこう思う、あなたはこう思うのね、っていうフレーズがたくさん出てくる。なかなかそうさっぱり言えるのもね~。
怒りはエネルギーだけれども、悲しみもエネルギーだけれども、負荷をかけ過ぎるときがある。
だからそこはよく見定めることだ。特に知っている者たちが関わるときは。
(この世は)劇場劇なだけだから。
でも、なんの人物になりたいかだよ、そして何の人物にさせたいか。それはとても楽しいことだ。
(2025年8月)
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