呪いもただの思い込み
――よく仏教では先祖がどうのって話があります…。
因果応報ね、それは人間が決めた人間の言葉で、それに従えばそうなるよ。
何を求めるか?
――あなたみたいに、スパ~ンと見ちゃうとそうかもだけど、そういう文化的素地で生きていると、どこかに刷り込まれたものがあるから。
だから、それを壊す者がいるんだ。
――ハイハイ、あなたね、楽しいでしょ(笑)。
――そういう「縛り」という観念をもっているから、縛られるということですね。
(お煎餅を持ちながら)これは?
――せんべい。
もっと言えば? 料理したもの。材料は小麦、えび、混ぜたもの。いろんな言い方があるよね。
その人次第だ。
――これを「せんべい」と認識するか。
そう。私は、お菓子だと思っている。
――前に、祟(たた)りというのも、引け目があるからって言ってましたね?
祟り、呪いは自分が祟られてる、呪われてる、って思わないと発動しない。
なぜだと思う?
――結局、後ろめたいことがあるから。
ひっかかるんだよ。これかなあ、あれかなあって。自分が。
全く思わなければ、全くスルーだ。向こうを呼ばないから。
――そこまでさっぱり、スッキリ生きるってなかなかできないですよ。
だから経験するんでしょ?
それが好きだからごちゃごちゃしてるんでしょ~。
――今、ちょっとイラっとしました(笑)。
この世界はシンプルイズベスト。
何を見て何を学んでどう活かすのかがまずひとつ。どう思いたいのか?
煎餅でも富士山でも認識ひとつ
――これが、せんべいと思うのか、お菓子と思うのか。
ただ、お皿に乗っている物と思うのか?
見たことのない人は食べ物とすら思わない。
――袋が並んでるとか、日本人じゃなければなんて書いてあるかわからないしね。
日本人が外国行ったってそうでしょ。
――富士山だって知らなければ、ただの「山」としか…。
山、循環を促すもの、いろいろな言い方があるけれど、自然、もそうだし。
なぜか面白いのは、富士山自身、その名前も含めて、人間の感性観念の安定剤に使われているよね。
日本の。日本人の安定剤。
――象徴というか。富士山が見えると何となく嬉しい、とかね。
まあ、刷り込み、思い込みなんだけど…。
――良い刷り込みだよね。
良い刷り込みのまんま行けばいいのに、壊したくなるんだね、人間って。
富士山が噴火するとかさ。
――過去に全くそういうことがなければ思わないけれど、噴火はしていたからね。
それは活火山だからね。
まあ、自然の中には思いのあるものもいるからね。
それに、揺らぎ、人も思いが重なる。面白いところに行ったり。
人にとっては好からぬところに行ったりはするけどね。
――本当に自然は動いているけれども、そこに人の思いがかなり影響しているっていう。
影響するから、動くんだよ。
――そうなんだ! じゃあ、この暑さも人の思い?
そうだね。
――どういう思いをすれば涼しくなるのか、是非教えてほしい。
寒くなるとどうしたら暖かくなるかって言うタイプだね。
――言うよ、寒い時はね(笑)。でもこんなに暑くなくていいと思うよ。どう思ったらいいのかな。
――この観念というか、おもしろいですよね。
とても重要だし、自分たちで使えるものだからね、エネルギーだから。
(2025年8月)
★より多くの方々にこのブログを読んでもらいたいと思っています。記事がご参考になりましたら、以下のクリックもお願いいたします。ブログランキングでは、他にもおもしろいブログに出会えます。