コロナワクチンを巡っては、職場で未接種者に対しての圧力があったり、差別と呼べるものも存在した。差別した本人は、良かれと思っていたかも知れない。正義も大げさに振りかざしていることがあるが、相手にも相手にとっての正義があることをうっかり忘れがち[…]
自分の正義、他人の正義
悪と善は見方によって生まれるよ。
――絶対的なものではないですね。
だからみんなで議論しているでしょ。これは慣習でそれは問題だけれども、「(その慣習が)ある」ということはどういうことなのか?
―― 一番初めに言いだした大空幸星さん(孤独・孤立対策の活動家)って貧困問題とか考えていた人じゃないかな。そういう感覚の人がいてよかったなって思った。
それは彼の正義。
――(石破首相の10万円の商品券配布の問題について)何にも考えずにもらっておいて、後から返した奴らはそれが普通と思ったのかな。
普通というよりも初めて違うと気が付いたの。
返した人は気付けたからよかったの。
――何でって思ってもまずくなりそうだから最後のほうで返したの(笑)。
それぞれ(個人)の正義を、ジャッジメントする必要はないんだけど。
――今までこれが普通だと思っていたことが…。
ガラガラガラって(崩れてきた)。
――マスコミの問題とか、ありとあらゆるところで起きていますね。
だから組み立て直すのはどこですか? ということ。
――どこを組み立て直すのか、どういう基準で組み立て直すのか?
そうそう、それぞれの仕事のやり方、場所、そこでの動き方、ちょっとずれたら、ただの平平凡凡より下の人になってしまうかもしれない。
ここで使えるものが使えないわけだから。
それを突き付けられただけでしょ。
おもしろいことに突き付けた人+(プラス)その他大勢になっているじゃない。
「その他大勢」は(元々)なかったはずじゃない。
なぜならわからなかったから。今までは。
だから、正義と悪って違うんじゃないっていう。
――よく言っていたよね、自分の正義と他人の正義は違うって。
イスラエルのハマスへの報復としてガザ地区への空爆が繰り返されている(2023年10月)。空爆を正当化できるイスラエルの正義があるのだろう。コロナの自粛期間中にはマスクをしない人を注意する「マスク警察」「自粛警察」と呼ばれる人たちが現れた。彼[…]
善悪で判断しない
――善悪の判断をしないって。
その人の善悪はこういう善悪があるのねって。私の善悪はこうよって。
ジャッジメントする必要はないというだけ。
それぞれの正義、悪は成長過程で変わっていくから。
――身体の成長ではなくて。
精神の成長、身体の成長、その場所による。
だって政治家一家の中の正義は、一般ピープルの正義とは全く違う。
でもそれが彼らの日常なんだ。
それがもう少しグローバルでもいいんじゃないのってね。
――どこに収斂(れん)していくかだね。それを判断する本人がどこを見ていくか。
本人が、何が揺らがないか、だけなの。
(周りから)わあって言われても、動機はどこなのか、だけ。
揺らがない。でもここは変えましょうねとか。
――そうすると、この前から何度も言っているけれど、この動機の人と、こっちの動機の人といて、揺らがなかったらもう一致しなくなるものね。
だから一緒に居られなくなる。
――やっぱりそこへ行くんだね。
そこは正義、悪ではない。
――でも最近多いですよね、一般社会でも多いですね。
求められる寛容さ
多いね。おもしろいのは、悪い意味でスキがない。悪い意味で。
これはここ、あなたは合わない! 寛容がない。
――寛容さがない、まあいいんじゃないっていうのがない。
余裕がない。遊びがない。
――どうしてなくなっちゃったんでしょう。最近周りで感じます。
急ぎすぎている。
それはなぜか、不安が原点だから。動くのに。
不安ではなくて夢とか喜びではない。
「こうなったらいやだからって一生懸命守ってるのに、なんであんたは壊すのよ」って不安だから。
だから、こいつが悪い、こいつさえ叩いていればって。
そうすると自分たちは見なくて済むでしょ。
――ワクチン(新型コロナワクチン)の時も、懐疑派を陰謀論者として叩いて…。
おんなじことです。
でも、その中から少なくても、「これは何か違うんじゃないか」って気づき始めた人達がいる。「本当に? 何で?」って。
ジャッジメントや、あんたが悪い、ではなくて、どうなんだろうっていう疑問符を出してきている人たちもいる。
それに、こうだと思う、ああだと思う、そうするとまた新しいものができるでしょ。
まあ、できなくてもいいんだ、流れていれば。
これもあるよ、これもあるよって、自分の中の動機、見る、見て判断できる。
それは自分が経験していなければ、見て判断できないわけだから。
(2025年3月)
少し哲学的な内容でわかりにくいかも知れないが、人でも国でもみな、自分こそが正義だと思っている矛盾があることを考え方のスタートとしたい。あの国こそ悪だ、と私たちが思っても当事国は我こそが正義だと思っているのである。そのことを互いに認め合えるだ[…]
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