歴史の重み
――(英国は)やはりそういうことをきちんとしなければ、あれだけの繁栄、歴史の重さは持てないよね。例えは違うかもしれないけど、旅行によく行って旅館に泊まるんだけれど、やはり昔からある古い旅館は全然違うよ。できたばかりのところへ行くと建物は新しいけど、ハア~って感じのことがある。
――玄関見ただけでわかる。緊張感が違う。
そういうところであれば、謙虚さともてなし。
なぜ何百年続くか?
――きっと長い間には大変なこともあって、大変な失敗もあっただろうけど、それをちゃんと乗り越えてきてるんだよね。
そう、そして(その)土地(の氏神?)からの合いの手も入るんだよ。
そして(争い、奪い合いの歴史から)「逃げない」ってこと。それを今一度考える。
日本なら日本、他の国も、やられているんじゃないの、それぞれ小さかろうが大きかろうが。
アメリカは大変だけど、中国も大変だし、ロシアもドイツも。
――中国は歴史があるはずなのに…。
歴史はあるんだけど、途切れてるんです。
――いくつもの王朝、国ができては滅びてるの繰り返しだからね。
――中国の文明ってすごいですよね。
それを統括していければいいけど、統括できないでそれを利用して一族が繁栄するようになってるから、次々と滅ぼされては国ができる。
日本の「呪」の力
――そうなると天皇は珍しいね。ずっと続いている。
古代は血みどろの戦いもしたけど、呪(じゅ)に長けていたから続いてきた。
いいとか悪いとかではなくて、呪というのはその人たちが「これは呪なんだな」と自覚すると呪になる。
だから呪いでも、祝いでも同じなんだ。
――じゃあ、全然知らないアメリカ人とかに九字を切っても効かないのかな?
効かない。だから思い込ませるの。それがどういうことかを教えた瞬間効くから。
――怖いと思わない人には効かないんだ。
効かない。だから実力行使部隊がいるわけですよ。逆に言うと、呪は自分に負の部分を持っていないと効かないよ。
(2022年9月)
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