産土(うぶすな)の神様と土地神様ー仏教伝来とともに

人が「生まれた」土地の神様を産土神といい、氏神・土地神様と混同されがちであるが違うようだ。一生涯、私たちを守護するという産土神に思いを馳せたい。

 

仏教伝来

 

今年は鬼遣(おにやらい)がずれて2月2日だね。

――鬼やらいって? 節分2月3日豆まきのことだ。

ずれたのは人間の都合だからねえ。

1月1日が明けまして、もあれば、2月入ってすぐの立春が新年でもあれば、いろいろ、諸説あるよね。

酉の市や、お正月、七五三もそうだし、いろいろな行事、分岐点分岐点の切り替えは、人間のほうが決めて、感覚で決めてる部分もあるよね。それって、なんとはなしにってあるんだろうね。

直感とか、感覚とか。そうでなければ、2月でなくてもいいし。

――お盆は、やっぱり見える人が決めたんですか?

お盆ていうのはお寺さんとか、そういう部分でいろんなことをやっていくというのが主だったものだと思うよ。

――なんでお盆ってあの時期なんだろうね? お彼岸は春分秋分だから分かれ目だからわかるけど。

お寺さん関係で発展していったのと、7、8月って病気になる人が多かったんだよ昔は。

いろんな行事があるから、その行事がお上から出たのか、お寺さん系から出たのか、神社さん系から出たのか。

そしてだいたいが中国とか、向こうから渡ってきたものだからね。

 

仏教はもともと無理くり向こうからど~ん!と来て、変えられたものだから。

ちょっとずつ来たものではないから(6世紀半ば)

無理くりど~ん! ときてね。

 

産土(うぶすな)神さんっているじゃない。

土地の産土神さんを形作っているものとよこせと(外来の仏教側が)言ったり…。

土地神さんがかなりいじめられた時代はあったよね。

お祭りだとか、行事だとかを大事にしていたのが少しづつ薄くなってしまったね。

――物部氏対、蘇我氏(仏教支持)ね。

だから調べてみると、グレーなもの、闇的なもの、光的なものは、物語として出てくるかもしれない。

いまだに残っているのはいいけどね。

産土なんて言葉は、好きな人か、神社関係の人でないと、勉強しないとわからないだろうね。今は。

 

生まれた土地の神

 

――産土神ってわかります?

――いや、わからないです…。

その土地の、生まれたところに坐(おわ)す神さん。

――その土地の産土の神様が関わらないと、赤ちゃんが生まれてこられない。

この土地に縁のあるものとして、という意味だ。

――あとは自分の住んだ土地の神様は氏神様。生まれたところは変わらないけど、住むところは変わるから。

生まれたところの神様は遠くに居ようと、近くに居ようと、その場所に居ようと、つながりは切れない。

産土さんとは。

――意外と、産土の神様と、氏神様、自分の好きな神社の神様って系統が一緒だったりする。

そうそう、見守りが一緒だからね。

――九州の神様で、高木の神っていらして、九州出身のLさんって今の住所にも高木が入っているじゃない? そのそばに高木神社があるって。びっくりしたことがある。何となくわかって来てるんだなあって。

自分で好きな神様を調べてみると面白いかもね。

産土は生涯守ってくれる。

要するに、親神さん。

氏神さんは親戚のおっちゃんみたいなもんだ。

――何って例えだ(笑)。

引っ越ししたら、じゃあねってね(笑)。

産土さんはその土地のお水を使って生まれてきたわけだから。

産土の神様のお力があるから、その土地に生まれてこられたんだ。

――それが、仏教が入ってきたときに、薄まってしまったんですか? 大事にされなくなったとか。

大事にされなくなるような、画策があった。

――でもいまだに、そのイメージがあるってことは何となく残ってるんだよね。まあ、日本人って、クリスマスもやるし、なんでもやるから、大丈夫なんだよ(笑)。

混沌を認めたから、混沌が来ても大丈夫になるようになった。

最初、産土神がいて、土地神がいて、神社という名前ではなくて、磐座があって、あなぐらがあって、土があって…。

それが一定のこの場所という神社、神の社があって。

でも神社はまだ少なくて、自然のものだったらどかしちゃえばいいわけ。

 

(2025年2月)

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