「国譲り」の神話と、出雲の歴史

阿波・淡路の話題の続き。「育む、隠さない」という気質をもった阿波に対して、色々な意味で「血を好み、囲い込む」のが出雲の土地・歴史だという。下記の国譲りの神話(天津神が、日本を治める役割を大国主より受け継ぐという神話)のページも併せて参照したい。

神社本庁の公式サイトです。このページでは、「国譲り」についてご案内します。神社本庁は、伊勢神宮を本宗と仰ぎ、全国8万社の…

国譲りの前後

 

(阿波は)育む、隠さない。みんなで育む。能力者がいたら。

(それに対して出雲の性質の)もうひとつは、囲む、ある程度の人たちが共有する。

全員で共有するんじゃないんだ。

その歴史が繰り返されている。

――それは出雲の事? 出雲は国譲りとか、段階があるから。

そう。その前は(=国譲りの前は)違ったんだ。

その前は音楽を好み、音霊(おとたま)でいろんなもので統治しながら、それも、統治もリーダーがいるわけではなくてね。

それをしていた民族だったんだけれど、ある時蛮族が来て、ほとんど殺されているから。

――それが国譲りの神話。いいように神話には書かれているけど…。

そう。その怨念を鎮めるためにとても大きい神殿を作ったんだ。

だけど、なぜなくなったのか?

雷が落ちたんだ。

――あの出雲の神殿はあまりに高く作りすぎて時々壊れたらしいね。

高く作りすぎたから壊れたのではなくて、あまりに血の匂いが多いから。

あそこも取り敢えず、神々のおわすところだから。

――出雲はとてもつもない虐殺があったんじゃないかって…。

かなりね。

出雲族、総取っ替えくらい。

だから雷が落ちたんだ。

――土地としては、いい土地なの?

悪い土地。

だからいろいろな強い者を抑えるために、もしくは捕まえてそこに幽閉するためにあるんだ。

 

生き抜いた須佐の一族

 

――「聖地の条件」(蒲池明弘著)の中に、出雲大社のある土地は条件の良くない土地だってあったと思うよ。

逆に言うと、そういう生臭さがあるから、封印される。

その中で、生かされたのは、生かされたというより、生き抜いたのが須佐。

だから須佐は強い。

須佐の一族というのはひとつの一族ではなくて、いろんな一族が集まってその中から須佐の王を選ぶんだ。

――だから、すさのお(う)、なんだ。

だから今ここにいる者たちは、須佐の一族。または「すさのお」なんだ。

――まだ生き残っているんですか?

もちろん。

 ――とみの人たち。富氏(出雲神族)。

全国区になった。北海道以外と沖縄以外。そして、荒いのだ。

とても荒いのだ。

おおざっぱなのだ(笑)。

だけど、そこの矜持だけはゆるがない。

だから出雲、出雲族はかなり壊されては作られ、あそこら辺は取られ、取り、の場所だからね。

――どの時代で見るかなんだよね。

そう、太古の太古は、音に長けた者たちが統治していた、統治というのは力ではなくて。

そこを、欲しかったんだ。豊かだから。

――今の出雲が、今話している土地なのかはわからない。奈良のあたりにも出雲という地名がある。

奥出雲も。

――京都の亀岡にも出雲あるし。

いろんなところにあるから。今の出雲が全部ではないよ。

ただ、「出雲」と付く部分とか出雲族が出てくる部分とかはちょっと血生臭いのもあるよね、土地も含めて。

だから、抑えなきゃいけない。だからこちら側とは違う。 

――阿波とは違うってことね。

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(2024年12月)