福原五岳『白澤避径図』1785年 画像の出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)より
「神獣の現れるとき(1)」と「神獣の現れるとき(2)」の続き。白澤や麒麟といった伝説上の神獣の話題が続く。白澤図は、中国から聞き語りで描いたりしたもので、実際にいたからだという。
――山海経(さんがいきょう、中国の古書)っていう書物に描いてあったと。山海経は偽書とか言われているらしいけど、いろいろな妖怪とかが描かれてるらしい。
それはあると思う。
ある所では妖怪とされているし、あるところでは神獣といわれている。森や自然を守る、ともされている。
麒麟(きりん)はたしか、王獣で日本にいたんじゃないかな。見たのもあるし。
――天皇陛下は見たんですか?
うん。
――世界最速の乗り物。王(王様)の乗り物だよね。
そう、王しか乗れない。
――そういう立場の人でないと乗れないんですか?
違う。王の気質を持っているもの。
麒麟に似た、王麟っていうのもいて、それは馬に似ているんだ。
――今の時代は、そういう見えないものも見えやすくなっていて、そして動いてるのかな。
そう。嬉々として動いていると思うよ。抑えているところもあるけど。
――喜んで動いているということはよいことだね!
人間にとっていいことかは、わからん。人間の味方でも敵でもない。そういう感覚はない。ただし、自然の味方だ。
――地球とか、自然とかにいい方向に動いているということね。でもそれは人間にとっていいかどうかはわからないな。
だから人間にとってのご都合主義ではないんだよ。
――私たちの思うようになるとは限らないんだね。私たちがそちらに合わせるしかないのかな。
合わせる必要はない。伝えればいいだけだ。こうしてほしいんだけどさあ、人間は弱いからさあって(笑)。
――あんまり無茶されると死んじゃうし~、それはつらいし~って?
そうそう。
まあ、伝えるんであれば、人間も自然の一部だから、自然とともに守ってねって。
――そうそう、その通りだ。私たち人間だって自然の一部だね。
(2021年9月)
★よりたくさんの方々にこのブログを読んでもらいたいと思っています。記事がご参考になりましたら、以下のクリックもお願いいたします。ブログランキングでは、他にもおもしろいブログに出会えます。