天皇の譲位から即位へー神々との契約、神官という立場

5年前に遡るメッセージであるが、譲位が決定され、令和の時代となるこの数年間を考えてみたい。天皇陛下の譲位から新天皇の即位への流れが単なる制度ではなく、天皇が神々との契約を代表する神官という立場として考えるきっかけになる。

 

譲位の理由

 

皇室でも問題が出てきているし、お金のこともあるみたいだし…。

――秋篠宮様が皇室のお金は見直して、削れるものは削った方がいい、とおっしゃった。

もう形だけになっているものは考えていくように、と。

祭事は大事にしないといけないが、と。それをみんなで考えていきたい、と言ったようだ。

ただ、(天皇は)人神(ひとがみ)ではあるので(秋篠宮様は)もう少しお自覚を持った方がいいと思う。私たちと同じようには考えられないから。

例えば我々が考えるような会社とは違うから。

 

――取りやめになっている式典とかはいいけれど、神事のとりやめになっているものは復活させていただきたいな。

今の天皇(=上皇)はできないからとやめていること(=神事)がある。それは身体的なこと

もう(天皇霊を)降ろせない。

なぜ今回お隠れになっていないのに譲位することにしたかというと、もう体力的にできなくなったから(だ)

 

祭祀の重要性

 

――昔のように20代、30代で天皇に即位すれば神事も過酷でもこなせるのにね。その神事の(ややこしいこと、厳しいことなど)は昔からやっているんですか?

やっています。

――天皇が何を祭祀(さいし)しているかっていうこと?

祭祀して、拝して、何とともに生き抜くか(が大事)でしょ。

一人の命ではない。

――また、大嘗祭をするんですか?

もちろん。少し小規模にはなるかもしれない。もちろん大事なところはするよ。

もう、天皇皇后両陛下の(年齢的な身体の)お加減があって、いい加減にせいよ、と神託が下ったんでしょ。

(祭祀の中で)ちゃんとやること、やれないこと、できることできないことを整理しなさいよと言われたんだ。

聞く耳はあるのだから、なあなあにしないようにと。

(神さまは)厳しいから。

(続く)

 

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