大嘗祭を迎えて(1)の続き。大嘗祭の前に、(神々の世界からの?)テストがあるという話の続きである。
大嘗祭の前に受けるだろうね。
―テストに落ちたらどうなるんだろう。
病気になるね。
―今、元気そうだから大丈夫じゃないかな。
逆に元気になったんじゃないの。
―雅子様もお元気になったよね。明るくなったよねえ。それは、作法が試されるのではなくて、心が試されるんですか?
心だね。あのね、身体があります、心があります、作法があります。
そしてそれを扱うのは誰?
人だよね。
その人のルールの中で、天皇さんの所作は現代から見ると奇異なものだよね。まあ、昔も奇異なものに映っていたと思うよ。だいぶ現代風になっているけど、変えられないものは変わらないし、変えられないから。
人間の言う1,000年は向こうでいう3日とか4日とかだから、変えられるわけないじゃない。
―「向こう」って?
神々の世界とか、人間外の世界とか、それから時間を超越した世界だと思ったほうがいいかな。
(ここで何歩進んでといった儀式での所作は)それは人間のことでしょ。でも感覚でわかるでしょうね。
ここまでは人の入れるところ、ここからは人の入れないところとあって、人の入れないところにも入るじゃない。
その時に身体が反応するよね、そういう空間。そういう体になっているし、そういう人でないとできない。
だからこそ、天皇さんという名前がついているんじゃないかな。そういう立場。
―それ(大嘗祭の前に試されるテスト、挨拶へ行くところ)は伊勢とかではなく、名も知れないところとかもですか?
昔は伊勢だって名も知れないところだったよ。ここにこれ(神宮)を作りましょうってね。(続く)
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