前回の続き。
人間は、他者のことなどわかりえないし、でもわかり得たいと思うから経験できるわけじゃない。それが重要なわけ。わからなくて当たり前なんだから。でも、わかってほしいとか、わかりたい、というのも重要。そこは絶対に平等ではないと思うんだ。
――昔、男女平等だって言っても、男の人は子供を産めないのにどう平等にするんだって、結構不毛な議論をした(笑)。結局そういうことと同じような感覚だよね。
だから、他者の考えはニコ~っと笑いながら排除するわけよ。
おかしいじゃない、平等なら。
あれもあり、これもありっていうのが平等じゃない。
これしかない、他はぺっぺっと排除するのは平等ではないよ。
――では、平等っていう概念はどういうことだという定義から考えたら、平等が、平等がって何を言いたいんだって思う。
平等ということはどういうことかは、わからないよ。
平等も、不平等も、「経験」があるだけだから。どこを基準に言っているのか。「普通」というのもそうだよ。
――子供が授業で取り上げるんです。学校は大好きで~。こういうのはインチキだからって子供に言っちゃいましたが、いいテーマをもらいました。そもそも平等とは? っていうのは考えます。
不平等とは、なぜ不平等と思うのか…。
――ちょっと小学生のお子さんには早くないですか~(笑)。
平等とは、例えばこれを配ってみんな食べましょうねって。でも食べられない人もいる。アレルギーを持っていたりして。
平等はその人自身を認めることなのか、みんな右へ倣いをすることなのか。
――そこですよ。物事は全部段階があって…。
さっき言った男女差だって、女しかできないことを、女がやればいいの。男しかできないことを男がやればいいの。
真ん中しかできないことは真ん中がやればいい。
(続く)
(2022年1月)
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